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観光学部って何してるの?

  • 執筆者の写真: フウカ
    フウカ
  • 2020年10月15日
  • 読了時間: 5分

更新日:2021年1月28日

先日、インスタライブにお誘いいただいて「観光学」や「旅」についてお話ししました。

まだまだ知られていないけれど、実はとっても奥深い観光学部での学びや旅のポテンシャルについて、このブログにも残したいと思います。

観光学とは、文字通り「観光」についての学問領域です。

初めて聞いたけどなんとなく楽しそう!

きっと、そんなイメージを持たれるのではないでしょうか?


そんななんとなくのイメージをクリアにすべく以下では、実際に観光学がどのようなものかを実際に学んでいる学生なりに整理してみたいと思います。

観光学は、観光に関わる諸事情を学際的に研究する学問です。

学際的とは様々な学問領域から研究されることを指し、観光学であれば都市計画、心理学、経済学、社会学、文化人類学などの観点から研究されることが多いです。


続いて、研究対象である「観光」がどう定義されているのかをまとめます。

学術的に捉えられる観光は一つの絶対的な定義があるというよりも、研究者によって様々に解釈されているのでここでは一般的な理解を紹介します。

まず、観光は旅行(TRAEL)に内包される概念です。英語で観光学はTourism studyなどと表されますが、日本語の観光はTOURISMより広い概念を指しているとされています。

さて、こちら↑が旅行の定義です。

一時的ってどのくらいの期間?移動ってどのくらいの距離?って疑問が生まれますよね。

たとえばUNWTOではその期間を1年以内と定めています。

帰ってこなければそれは移住なので戻ってくることが前提とされていることが重要です。

また、日常生活圏や移動の距離は、交通網の発達など時代や社会によって変化するものなので明確な定義は必要ないと考えることができます。

『大辞林第三版』において観光は他国・他郷を訪れ、景色・風物・史跡などを見て歩くこと」と定義されていますが、学術的には上記のように捉えられます。

日常語としての観光は、語源である「国の光を観る」に近い用法をされていますね!

観光は、余暇時間や所得・移動の自由など社会経済的がなければ成立しないので、「楽しみを目的とする旅行」という核となる意味の他に、それにかかわりをもつ事象まで総合的に捉えていく必要があります。

続いて、実際に学位として観光学を修める学生の時間割を公開します〜👏🏻👏🏻👏🏻

どれも学問的な観光で、ホスピタリティのような実務的観光の講義はほとんどありません。

スタディサプリでは、観光学は大きく分けると「産業としての観光」「地域と観光」「文化と観光」の3つをテーマに研究を深めると紹介されていました。

実際に和歌山大学観光学部や立教大学観光学部のディプロマポイシーを読んでみても、言葉は違えども、上記3つの観点に基づいていました。

観光学科や学部をもつ大学は近年になって、急激に増加しています。

日本も、観光立国として観光政策に力をいれていますよね。

そこで、その背景にある「旅行の効用」をいくつか次で示したいと思います。

旅の効用がまとめられたもので、私が好きなのはこちら。

個人的には自己成長のような言葉も入っていて欲しいなあと思わなくもないですが・・・

さらに、UNWTOがまとめた観光の重要性がこちらになります。

観光の経済効果は日本においても大きな役割を果たしていて、特に外貨獲得の観点では自動車輸出につぐ第2位の地位、つまり半導体部品輸出額などよりも多いです。

10人に1人の雇用は観光によるものだと言われていますが、それもそのはず。

旅行業に限定しない、産業全体にはクレジットカード会社や飲食店などが含まれることで成り立っているからです。

このようなツーリズム産業は、今変革期にあるとも言われています(コロナの如何に関わらず)。

旅行の大衆化の時代が収束へと向かい、旅行自体は手段として楽しまれるようになったり、それぞれが多様な観光形態を楽しむようになったりと変化しているからです。

それらの観光は結果観光と呼ばれたり、上記右側に書かれているような言葉で表されます。コロナ禍では、責任を持ったレスポンシブルツーリズムというワードが国外を中心によく使われていますね。

特に、SDGsでは目標8(働きがいも経済成長も)目標12(つくる責任つかう責任)目標14(海の豊かさを守ろう)が観光の主要目標として期待されています。

これらは、それぞれコミュニティベースドツーリズム、オルタナティブ・レスポンシブル、ブルーツーリズムなどの語に当てることができると思います。

旅行業の現状を見ると、その脅威はコロナだけではなく上記のように様々です。

変革期であると捉えられる要因は、先に述べた旅行形態や目的だけではなく、テクノロジーの発展や国際的な人流の変化とも関係しています。


また、以下の図から、SARS、リーマンショック、東日本大震災などの出来事による観光入込数の減少は1時的で、すぐに復活していることが読み取れると思います。コロナがいつどの程度収束するのかは予想できませんが、旅というのは単に不要普及で済まされる現象ではないのかもしれません。

また、定住人口1人当たりの年間消費額は、インバウンド(訪日外国人観光客)8人が来た場合の消費額にあたることが知られています。日本人の宿泊観光の場合は25人ですが、国内需要は少子高齢化によって頭打ちになることが予想されているため、成長市場であるインバウンドが地方活性化の鍵として注目されているのです。


日本への観光客数は世界で11位で、WEFのTTCIレポートでは日本の国際観光競争力は4位となっています。特に衛生分野で高い評価を受けていて、ウィズコロナ、アフターコロナで着目されるデスティネーション の1つになり得るのではないでしょうか?


経済的な指標の部分ばかり集めてしまいましたが、観光学部ではもっと交流に重点を置い科目群がたくさんあって、いろいろな視点から考えられることがとても面白いです。

どの大学もシラバスを公開しているので、ぜひ検索してその世界を覗いてみてください。

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